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フォーム完了画面でアフィリエイトID(クエリパラメータ)を保持する方法

フォームを送信した後、完了画面でアフィリエイトIDが切れてしまうことはありませんか?
これはフォーム送信の際にアフィリエイトIDの情報が削除されたり、次のページへの移動でセッションが切れてしまうために起こる問題です。
このような問題を改善しないと、アフィリエイトパートナーが収益を失う恐れがあります。
この記事では、初心者でも簡単にアフィリエイトIDを保持する方法を解説します。
このページの目次
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アフィリエイトIDとは?
アフィリエイトID(クエリパラメータ)とは、アフィリエイトパートナーを特定するためのIDのことです。
商品・サービスのランディングページに誘導するURL内に、アフィリエイトIDを埋め込むことで、ウェブサイト運営者は成果報酬を獲得できるようになります。ほかには、アプリケーション内にアフィリエイトIDを埋め込んで使用する場合もあります。
各アフィリエイトパートナーの成果を正しく計測するためには、正常にトラッキングされなくてはなりません。
アフィリエイトにおける「トラッキング」とは、「ユーザーが広告をクリックして自社サイトのLPなどへ遷移するとき、広告を識別する情報=アフィリエイトIDを保持することで、どの広告がクリックされたのかを把握できるようにすること」です。
具体的には、ユーザーが広告をクリックして自社サイトのLPなどに遷移し、その先で「成果地点」に到達したとき、アフィリエイトIDをASPへ返却することで、成果として計測されます。このときの「成果地点」とは、購入完了ページ・会員登録完了ページなどのフォーム送信後に表示される「ありがとうございました」ページのことで、新規会員の獲得など、広告の目的に応じて設定されます。
前述のとおり、アフィリエイトIDはアフィリエイトパートナーを特定するために欠かせないものですが、埋め込んだはずのアフィリエイトIDが何らかの原因で消えることがあります。
主な原因は次の通りです。
- フォーム送信後のページ遷移
- リダイレクトの影響
- セッションが切れる
よくあるのは、フォーム送信後、送信完了ページへの遷移でアフィリエイトIDがURLから外れるケースです。アフィリエイトIDを含む、クエリパラメータが保持されない状態で送信完了ページに移動した場合、アフィリエイトの成果は正しく計測されません。
リダイレクトの設定の影響で、自動的にアフィリエイトIDがURLから外れることもあります。設定を誤るとリダイレクト時にパラメータが外れて、成果が計測できなくなります。
セッション切れ(タイムアウト)も、アフィリエイトIDが消える原因の1つです。デフォルト設定では、セッションは30分の不操作や、日付をまたいだ場合などに切れるようになっています。ユーザーが30分以上なんの操作も行わなければ、セッションが切れると同時にサーバーから関連する情報が削除されます。
簡単なアフィリエイトIDの保持方法
アフィリエイトIDが保持されていなければ、ユーザーが商品購入や資料請求などコンバージョンを発生させたとしても、ASPに認識されません。
コンバージョンに見合う報酬を得るためには、アフィリエイトIDが外れないように対策する必要があります。
ここでは、簡単にできるアフィリエイトIDの保持方法を解説します。
URLにそのまま保持する(リンク元)
アフィリエイトIDをURLにそのまま保持して、リンクを張ってもらう方法です。リンクのURL自体にアフィリエイトIDを含んでいるため、ウェブページを遷移しても成果が計測できます。特別なツールを使用する必要がなく、リンク先のURLにアフィリエイトIDをそのまま保持させるだけの簡単な作業で設定できます。
具体的には、下記のとおりランディングページのURLに「?affiliate_id=1234
」を付けるだけです。(「1234
」の部分には、各アフィリエイトパートナーに発行したアフィリエイトIDを挿入します)
https://ウェブサイトのURL~~~?affiliate_id=アフィリエイトID(クエリパラメータ)
URLの末尾を見れば、設定されているアフィリエイトIDおよびアフィリエイトパートナーが分かります。
クッキーを使って記録する(リンク先)
クッキー(Cookie)とは、ユーザーのウェブサイト訪問に関する情報を、一定期間保存する目的で作成されるファイルです。
保存された情報をもとにユーザーのログイン状態を維持したり、ウェブサイトに関する設定を保存したりできます。
ユーザーがランディングページを訪問したときのパラメータをクッキーで記録する場合は、JavaScriptを使用します。
具体的な記述例は次のとおりです。
<script>
document.cookie = "affiliate_id=1234; path=/; max-age=86400";
</script>
クッキーで記録した場合、ページ遷移後も一定期間はデータを保持できるメリットがあります。再訪問で後日購入につながることが多い商品・サービスでも、クッキーにアフィリエイトIDが残っているためコンバージョンを認識してくれます。
注意点は、一部のブラウザでクッキーがブロックされるおそれがあることです。
クッキーは、ユーザーがブラウザ設定で管理できるようになっています。ブロック設定が有効化していれば、アフィリエイトIDもクッキーに記録できません。
フォーム完了ページの設定を確認
資料請求や問い合わせがコンバージョンの条件となっている案件では、フォーム完了ページにアフィリエイトIDが含まれている必要があります。
問い合わせフォームなどウェブサイト内のフォームを送信した後に表示されるページの設定で、アフィリエイトIDが消えていないか確認しましょう。
フォーム完了ページでは、主にリダイレクト設定と「ありがとうございました」ページの表示を確認します。
リダイレクト設定の見直し
完了ページ(「ありがとうございました」ページ)をリダイレクトさせている場合は、リダイレクト設定の見直しも必要です。
設定内容によってはリダイレクトでアフィリエイトIDが削除されることがあるため、リダイレクト後も上記の「?affiliate_id=1234
」を引き継ぐように設定します。
リダイレクト先にアフィリエイトIDを引き継ぐ設定は、.htaccess
またはphp
で行います。
たとえば.htaccess
でリダイレクト設定を行う場合の記述は、下記のとおりです。
RewriteEngine on
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/リダイレクト前のURL [NC]
RewriteRule (.*)$ 遷移先のURL [R=301,QSA,L]
「遷移先のURL」には、アフィリエイトIDを含めた文字列を記載します。設定時、遷移先のURLの後に「?追加したいパラメータ
」を記述すれば、引き継ぐアフィリエイトIDのほかに新しいパラメータを追加することもできます。
Googleフォームの送信後にアフィリエイトIDを含んだ自作のフォーム完了ページにリダイレクトさせたいときは、JavaScriptでの設定がおすすめです。
WordPressを使用している場合は、リダイレクト先の設定に加えてプラグインのインストールや有効化の確認も必要です。リダイレクト用のプラグインをインストールしてURLの設定を正しく行っていても、有効化していなければ機能は動作しません。
「ありがとうございました」ページでIDを表示
フォーム送信後は正しく「ありがとうございました」ページに遷移できているか、アフィリエイトIDがURLに含まれているかを確認します。
フォーム送信後に表示する「ありがとうございました」ページにアフィリエイトIDを表示させる設定も、JavaScriptやHTMLで行えます。デフォルトのフォーム完了ページへのURLを、作成したアフィリエイトID付きの「ありがとうございました」ページに変更します。
WordPressでフォームを作成している場合、プラグインによってはデフォルトのフォーム完了画面が用意されていません。「ありがとうございました」ページを1から作成・設定するときは、インデックスされないための設定も忘れずに行いましょう。
うまくいかないときのチェックポイント
設定どおりにアフィリエイトIDが引き継がれていない場合は、まずコードの記述ミスを疑いましょう。
主なチェックポイントは、下記の2つです。
- リダイレクト先にIDが残っているか?
- クッキーが正しく保持されているか?
リダイレクト設定を行うとき、遷移先のURLにはアフィリエイトIDも含んでいなければなりません。記述時にウェブページのURLのみならず、アフィリエイトIDも忘れずに設定しましょう。
クッキーも設定にミスがあれば正しく動作しません。クッキーは一部のブラウザでブロックされるため、複数のブラウザで動作確認することも大切です。
まとめ
アフィリエイトIDを保持する方法ごとに、メリットや注意点も異なります。
URLにアフィリエイトIDを保持する方法はもっとも簡単な一方で、URLを見ればアフィリエイトサイトやウェブページであることが分かります。
ユーザー体験を損なわずにデータを保持したい場合は、クッキーの活用も検討しましょう。
アフィリエイトIDの保持方法にはいくつかの選択肢がありますが、自分のサイトやサービスに適した方法を選びましょう。
まずは簡単な方法から試し、状況に応じて調整してみてください!
Pivot-Formなら、トラッキングが切れないので安心です。
豊富な機能がデフォルトで搭載されているため、ノンカスタマイズで利用できます。
セミオーダー式で足りない機能はカスタマイズできるので、業務フローに合ったフォームにも仕上げられます。