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英語圏の訪問者を逃がさない!お問い合わせフォームの英語対応術

お問い合わせフォームの英語対応術

Webサイトを運営している皆さん、お問い合わせフォームの英語対応に悩んでいませんか?

インターネットの普及に伴い、日本国内だけでなく世界中からのアクセスが増えています。特に英語圏のユーザーは非常に多く、英語でのお問い合わせも増えてきているのではないでしょうか。

そうしたお問い合わせに適切に対応するためには、お問い合わせフォームを英語化することが必要です。日本語の問い合わせフォームしかないばかりに、せっかくのチャンスを不意にすることもあるかもしれません。英語のお問い合わせフォームを設置することで、新たなビジネスチャンスを掴むことができるのです。

英語圏ユーザーからのビジネスチャンスを掴みたいあなたのために、この記事では、お問い合わせフォームの英語化について詳しく解説します。

では、英語に対応したお問い合わせフォームはどのようにして用意したら良いのでしょうか。この記事では、以下の3つのポイントについて解説します。

  • お問い合わせフォームで使える英語表記の探し方
  • 英語のお問い合わせフォームの注意点
  • 問い合わせフォームで使える英語表現

このページの目次

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お問い合わせフォームで使える英語表記の探し方

問い合わせフォームの英語対策。Englishのアルファベットがテーブルに並べられている。

まずは現在日本語で表記されているフォームの内容を英語に翻訳する必要があります。英語圏の訪問者に伝わらないと意味がありませんので、Webサイトに手を入れる前に、英語表現へ変換する方法を知っておきましょう。

翻訳は、実際に英語でのお問い合わせを受けた場合にもお問い合わせ内容の理解と返信の作成に必要になりますので、自分の使いやすいサイトをブックマークしておくことをおすすめします。

実際に日本語と英語に対応しているサイトを参考にする

日本語と英語の両言語に対応しているサイトの申し込みフォームは実績があるため、大変参考になります。長く運用されていて海外からのアクセスが多そうなサイトならば、実際に英語圏の訪問者からの問い合わせを受けていたり、利用者からの指摘を受けて違和感のある表現を修正していたりする場合があります。

下記は両言語に対応しているサイトの一例です。

Google

 全般的に多言語対応しており、アカウント設定から切り替えることができるため、日本語と英語の画面を見比べるだけでも参考になります。

URL:https://support.google.com/a/answer/7680067?hl=en

JR西日本 ( 日本語 / 英語) 

日々多くの乗客が利用するJRのお問い合わせフォームです。社内アナウンスと同様に、しっかりと利用者に伝わる英語表現が徹底されているようです。

URL:https://entry.jr-odekake.net/webapp/form/18112_quab_1/index.do

森田畳店 ( 日本語 / 英語) 

ハリウッドからオファーのあった畳店です。社長がコツコツ勉強しながら作成したそうです。

URL:https://www.tatami-mat.net/form/e-form1i.html

フォーム作成サービスやソフトウエアを参考にする

英語をはじめ多言語対応しているサービス・ソフトウエアを参考にすることで、サービスやソフトウエアの開発者が多くの人が使うことを想定して作成した英語の文例を確認することができます。ただし、少々技術的な知識が必要になる場合もあります。

PHPフレームワーク Laravel に対応したソフトウエアの場合、国際化されたメッセージ文字列はパッケージ内の resource/lang/en (ja など) のディレクトリに messages.php というファイルがあり、ファイルを確認することでメッセージの日本語表現と対応する英語表現を確認することができます。

また、世界で最も使われているCMSであるWordPressにおいては、有志による 国際化 がプロジェクトとして実施されています。この国際化作業にあたって、 英語/日本語 の用語辞書 も公開されていますので一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

英語のお問い合わせフォームの注意点

注意点。拡声器のイラストとATTENTION

英語のお問い合わせフォームを用意するにあたって、特に気をつけてほしいことを紹介します。

日本語のお問い合わせフォームとの違い

日本語よりも英語の方がデザイン性が高くスタイリッシュな表現がしやすい傾向にあります。使用できるフォントも変わってきますので、日本語対応のために諦めたり妥協していたりした点はこの機会に見直してみても良いでしょう。

入力に関しては、日本語と英語では入力方法や文字数が異なります。たとえば、日本語には漢字、ひらがな、カタカナなどさまざまな文字がありますが、英語には文字と数字しかありません。また、日本語では通常、文章は長くなりますが、英語では 1 つの単語とスペースで区切られた短いものになります。これらの違いにより、入力フィールドのサイズとレイアウトの変更が必要になる場合があります。

日本と英語圏の文化的な違い

英語圏の訪問者は、日本人と比べて直接的で率直な表現を好む傾向にあります。そのため、お問い合わせフォームの文面も、丁寧さや敬意を示すよりも、明確さや簡潔さを重視する方が良いでしょう。

例えば、日本語では「お問い合わせありがとうございます。折り返しご連絡させていただきます」という丁寧な表現が一般的です。しかし英語では、「Thank you for your inquiry. We will get back to you soon」といった表現が好まれる傾向があります。また、「お名前」「メールアドレス」「お問い合わせ内容」などの項目名も、「Name」「Email」「Message」などの、シンプルな単語で表す方が良いでしょう。

日本と英語圏の法的な違い

英語圏では個人情報とプライバシーに関する法規制に敏感です。したがって、お問い合わせフォームを通じて収集する情報は必要最小限に限定してください。また、収集した情報がどのように使用および保護されるかを指定するプライバシー ポリシーを作成し、お問い合わせフォームからポリシーへのリンクを設定する必要もあります。専門的な知識や用語が必要になる場合もありますので、その場合は以下のサービスやWebサイトを参考にしてください。

Privacy Policy Generator

ウェブサイトやアプリ向けのプライバシーポリシーを簡単に生成する無料のオンラインツールです。CCPA、GDPRなどの規制に対応した内容を提供し、ユーザーは必要な情報を入力するだけで、瞬時にカスタマイズされたプライバシーポリシーを作成できます

 URL:https://www.privacypolicygenerator.info/

Privacy Policy Template

プライバシーポリシー作成用テンプレートを提供する無料のオンラインツール。GDPR、CCPAなどの規制に対応したテンプレートが用意されており、自分のサイトやビジネスに合わせて情報を入力・編集することができます。

URL:https://www.privacypolicytemplate.net/

Termly

ウェブサイトやアプリ運営者向けに、GDPRやCCPAなどのデータプライバシー法に対応したプライバシーポリシーテンプレートを提供しています。このテンプレートは、個人情報の収集・使用方法や共有に関する情報を明確にすることを目的としており、ユーザーへの透明性を高めるためのガイドラインとして機能します。ユーザーとの信頼関係を築くためのツールとして活用できます。

URL:https://termly.io/resources/templates/privacy-policy-template/

問い合わせフォームで使える英語表現

最後に、お問い合わせフォームで使える英語表現をいくつか紹介します。ここで紹介する表現は一例です。自分のサイトやサービスに合わせてカスタマイズしてくださいね。

フォームタイトルの表現例

  • Contact Us – お問い合わせ
  • Inquiry Form – お問い合わせフォーム
  • Get in Touch – 連絡を取る

フォームの説明文の表現例

If you have any questions or comments, please fill out the form below.

ご質問やご意見がございましたら、下記のフォームにご記入ください。

We appreciate your feedback and suggestions. Please use the form below to send us a message.

ご意見やご提案をお寄せいただきありがとうございます。下記のフォームを使ってメッセージをお送りください。

We are happy to hear from you. Please fill out the form below and let us know how we can help you. 

お問い合わせいただきありがとうございます。下記のフォームにご記入いただき、どのようにお手伝いできるかお知らせください。

フォームの項目名の表現例

  • Name – お名前
  • Email – メールアドレス
  • Subject – 件名
  • Message – お問い合わせ内容
  • Phone Number – 電話番号
  • Company Name – 会社名
  • Website URL – ウェブサイトURL

フォームのボタン名の表現例

  •  Send – 送信
  •  Submit – 提出
  •  Confirm – 確認

フォームのエラーメッセージの表現例

Please enter a valid email address.

有効なメールアドレスを入力してください。

This field is required.

この項目は必須です。

Your message is too long. Please limit it to 500 characters or less.

メッセージが長すぎます。500文字以内にしてください。

There was an error sending your message. Please try again later.

メッセージの送信に失敗しました。後ほどもう一度お試しください。

フォームの確認画面の表現例

Thank you for your message. We have received it and will reply to you shortly.

メッセージをありがとうございます。受け取りました。近日中にご返信いたします。

Your message has been sent successfully. We appreciate your interest in our service.

メッセージが送信されました。サービスへのご関心をいただきありがとうございます。

Your inquiry has been received. A representative will contact you within 3 business days. Thank you for choosing us

お問い合わせを受け付けました。担当より3営業日以内にご連絡いたします。弊社をお選びいただきありがとうございます。

フォームの返信メールの表現例

Dear [Name], 

[Name]様

Thank you for contacting us.

お問い合わせいただきありがとうございます。

We are sorry to hear that you are experiencing some issues with our service.

サービスに不具合があるとのこと、大変申し訳ございません。

We are glad to hear that you are satisfied with our service.

サービスにご満足いただけたとのこと、嬉しく思います。

We have attached a file with more information about your inquiry.

お問い合わせ内容に関する詳細な情報を添付ファイルにてお送りします。

If you have any further questions, please do not hesitate to contact us again.

その他にご質問がございましたら、お気軽に再度ご連絡ください。

Best regards,

敬具

言語だけでなく文化の違いを考慮した対応をしよう

お問い合わせフォームを英語化する過程で、言語の変換だけでは十分ではありません。英語圏の訪問者とのコミュニケーションを円滑に進めるためには、文化や慣習の違いを理解し、適切に対応することが不可欠です。

特に、日本独特の言い回しや表現は英語での直訳だと伝わりにくい場面があるため、文化的な背景を踏まえた表現の選択が重要です。これにより、英語圏の訪問者との関係構築やビジネスの成功へとつながるでしょう。

翻訳作業を行う際は、異なる地域の文化や言葉の背景の理解が、より自然で正確な翻訳の鍵となることを心掛けましょう。

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