EFOツールって費用対効果あるの?フォーム改善&最適化に効くEFOツール5選
SEOのおかげでサイトへの訪問者は多いのに、肝心のコンバージョンが少ない…こんなときに検討したいのがEFOツールです。EFOとは「入力フォーム最適化」のこと。コンバージョンが少ないのは、入力フォームに課題があるのが原因かもしれません。
EFOツールはフォームの改善・最適化によってコンバージョン率を高めてくれると言われていますが、実際に導入する価値はあるのでしょうか?
本記事では、EFOツールの概要と費用対効果について解説し、フォーム改善に役立つEFOツールを5つ紹介します。
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EFOツールは概ね費用対効果あり!
一般的には、EFOツールの費用対効果は高いとされています。例えば、ダイレクトメールや広告などに高額な費用をかける代わりに、運用中のサイトをEFOツールで改善することで、コンバージョン率を向上できる可能性が高いです。BtoB取引の場合、問い合わせが1件増えると数十万円の取引になることも多く、少しのコンバージョンアップでも効果が期待できます。
ただし費用対効果を高めるには、自社に合ったEFOツールを選ぶことが大切です。ここでは、EFOとは何かから順をおって説明していきます。
EFOとは
EFO(Entry Form Optimization)とは、フォームの使い勝手を改善し、ユーザーの離脱率を下げる施策のことです。日本語では「入力フォーム最適化」と呼ばれています。
EFOの目的は、ユーザーが情報を入力するフォームを効果的かつ使いやすくし、ユーザーエクスペリエンスを向上させることです。これにより、ユーザーの離脱を防止し、より多くのリード獲得や販売など、コンバージョン率を改善できます。
具体的な改善策としては、たとえば、フォームの入力項目数を減らす、エラーメッセージを明確にする、プログレスバーを表示するなどがあります。
EFOツールの導入費用はどのくらい?
EFOの実施は、
- ユーザー行動データの収集と分析
- 分析結果をもとに入力フォームの最適化および改善
- 効果をチェック・テストし、さらなる改善
というプロセスで行います。このプロセスを効率化するツールがEFOツールです。
EFOツールを導入しても、すぐに効果が現れるわけではありません。一定期間継続して利用し、テスト・分析して改善を繰り返すことで最適化され、コンバージョン率の改善につながります。
一定期間利用するならば、気になるのはランニングコストです。
EFOツールの多くはサブスクリプション型で提供されており、基本的に買い切りで利用できるEFOツールはあまりありません。月額費用は数千円~数万円と幅があり、提供される機能やサービスの範囲によって大きく異なります。
月額利用料が安いツールは、フォーム数やメンバー数が増えることで追加料金がかかる場合もあるため注意が必要です。
ツールA | ツールB | ツールC | |
初期費用 | 30万円 | 3万円/1フォーム | 0円 |
月額料金 | 4万円/1ドメイン | 5万円 | 5万円 |
フォーム数 | 無制限 | 無制限 | 5フォームまで |
その他、制限など | スマホサイトのみ (PCサイトを含める場合は別料金) | 使用できるメンバーは5人まで | 6フォーム目から10,000円/1フォーム |
多くのEFOツールにはトライアル期間が設けられているため、まずはそれを利用して、自社のフォーム要件に合っているかどうかのチェックをおすすめします。また、導入コストを抑えたい場合は、初期費用が無料のツールもあります。
EFOツールを選ぶときには、提供される機能だけでなく、サポートするフォーム数、対応デバイスの範囲、利用可能なメンバー数などの違いも考慮する必要があります。これらを比較検討し、自社のニーズに合うEFOツールを選択することが重要です。
EFO導入の費用対効果はどのくらい見込めるのか?
このように、EFOツールには月額料金が一律の製品もあれば、フォーム数やドメイン数によって費用が変わるツールもあり、導入費用はさまざまです。どのくらい費用対効果が見込めるのか、導入前にEFOツールの初期費用と月額費用をよく確認して検討する必要があります。
そこで、EFOツールの費用対効果を算出する方法を簡単にご紹介します。
EFOツール費用対効果の算出方法
下記の順番で進めていきます。5ステップありますが、すぐに計算は終わります。
- 1件の成約で、平均いくらの利益が出るか算出する
- その1件の成約に繋がるまで平均何件の問い合わせが必要だったかを調べる
- 1と2の値をもとに、問い合わせ1件あたりの価値を算出する
- EFOツールのCPA(顧客獲得単価)を計算する
- 3と4の値を見比べて費用対効果を判断する
まず最初に1から3までを実施しましょう。たとえば、1件の成約で平均10万円の利益が出るとします。その1件の成約まで平均5件の問い合わせが必要だとすると、10万÷5件=2万円/件で、問い合わせ1件あたりの価値は2万円になります。
次にステップ4のEFOツールのCPA(Cost Per Acquisition / 顧客獲得単価)を算出します。
たとえば、
- 初期費用:30,000円
- 月額費用:10,000円
のEFOツールを導入したことで、以下の効果を得られたとします。
- フォーム完了数が1%から2%に増加
年間の訪問者数が10,000人だとすると、CPAは以下のように計算できます。
- 年間のツール費用:(10,000円 × 12ヶ月) + 30,000円 = 150,000円
- 増加した完了数:(10,000人 × 2%)-(10,000人 × 1%)= 100人
- 完了1件あたりのコスト(CPA):150,000円 ÷ 100人 = 1,500円
つまり問い合わせ1件あたり1,500円の顧客獲得コスト(CPA)がかかっていることになります。
最後にステップ5で、1件あたりの利益は2万円ですから、EFOツールのCPAが1,500円なのであれば、1件あたり18,500円儲かっていることになり、このツールの費用対効果はとても高いといえます。
EFOツールは4種類のタイプに分けられる
1.入力支援機能が豊富なタイプ
このタイプのEFOツールは、ユーザーが入力フォームに情報を入力する際に、さまざまな支援機能を提供します。たとえば、郵便番号から住所を自動入力したり、フリガナを自動変換したり、入力内容の確認や修正を促したりするなどです。これにより、ユーザーの入力ストレスを減らし、入力品質を向上できます。
2.導入が簡単なお手軽タイプ
このタイプのEFOツールは、入力フォームの改善を簡単に行うことができるツールです。たとえば、既存のフォームをそのまま使って、ワンタグを入れるだけで、入力フォームをステップ型やチャット型に変更できます。これにより、ユーザーの入力離脱を防止し、入力完了率を向上できます。
3.スマートフォン特化タイプ
このタイプのEFOツールは、スマートフォンでの入力フォームの改善に特化したツールです。たとえば、スマートフォンの画面サイズや操作性に合わせて、入力フォームのデザインや色使い、ボタンの配置などを最適化できます。これにより、スマートフォンユーザーのエクスペリエンスを向上できます。
4.分析・レポート重視タイプ
このタイプのEFOツールは、入力フォームの分析やレポーティングに重点を置いたツールです。たとえば、入力フォームの離脱率や入力時間、入力項目ごとの離脱率などをリアルタイムで可視化したり、改善の効果測定やA/Bテストなどが可能です。これにより、入力フォームの改善サイクルを回せます。
EFOツールの5つの比較ポイント
1.機能の種類とオンオフの自由度
EFOツールには、入力支援機能やアラート機能、住所自動入力機能など、さまざまな機能が搭載されています。自社のフォームに必要な機能があるか確認しましょう。また、いらない機能をオフにできるかどうかも重要です。機能が多すぎると、逆にユーザーを混乱させたり、コストが高くなったりする可能性があります。
2.レポート機能の有無
EFOツールは導入しただけでは効果が出ないこともあります。導入後にツールが作成するレポートを分析して、フォームの改善点や効果測定の確認も重要です。レポート機能が充実しているかどうかチェックしましょう。
3.導入工数・コスト
EFOツールの導入には、初期費用や月額費用がかかります。ツールの種類や機能によって、費用は大きく異なります。自社の予算や目的に合ったツールを選びましょう。また、導入にかかる工数や手間も考慮する必要があります。工数やコストを抑えたい場合は、タグを挿入するだけで導入できるツールや、無料トライアルがあるツールがおすすめです。
4.サポート体制
EFOツールを導入する際には、ツールの提供会社のサポート体制も重要です。ツールの使い方や設定方法、トラブルシューティングなどに対応してくれるかどうかを確認しましょう。また、フォームの改善や効果測定に関するアドバイスやコンサルティングが受けられるかどうかも、ツールの効果を最大化するためには重要です。
5.導入実績
EFOツールを選ぶ際には、ツールの提供会社の導入実績も参考にしましょう。自社と同じ業種や規模の企業が導入しているかどうかを確認すると、ツールの信頼性や適合性を判断しやすいです。また、導入後の効果や改善事例なども参考になります。
フォーム改善&最適化に効くEFOツール5選
SiTest(サイテスト)
入力フォームの改善だけでなく、ウェブサイト全体の改善にも対応できるサービスです。入力補助機能やリアルタイムアラート機能、ヒートマップ機能などがあります。分析・レポート重視タイプのツールで、ヒートマップ解析、A/Bテスト、フォーム改善を一体で提供しています。
料金:
- フリープランあり(計測PV数3,000、ドメイン数1つまで)
- 有料プランの価格は要問い合わせ
ヒートマップ解析・ABテスト・EFO対策ツール | SiTest
EFO CUBE(イーエフオーキューブ)
業界最多数の入力支援機能を搭載しており、ユーザーの入力ストレスを軽減します。フォームの離脱理由を明確に分析できるデータ解析機能も搭載。ワンタグで導入できるお手軽タイプのツールで、初期費用や月額費用も低めです。
料金:
- 初期・サポート費用0円
- 月額5万円から(5フォームまで)
エフトラEFO(エフトライーエフオー)
入力支援・レポート機能が充実しており、多くの導入実績がある。入力フォームの作成や管理、解析や改善などができるクラウド型のサービスです。入力支援機能が豊富なタイプのツールで、約20種類の入力補助機能が提供されています。
料金:
- 初期設定代行1フォームにつき3万円から
- 月額5万円から(5フォームまで)
EFO(入力フォーム最適化)のエフトラEFO【平均22%成績アップ】
formrun(フォームラン)
ノーコードで簡単にフォームを作成できるクラウド型のサービスで、入力補助機能やA/Bテスト機能、レポート機能などが利用できます。入力支援機能が豊富なタイプのツールで、フォームからの送信数の上限を設定できる機能や、ログインユーザのIP制限などのセキュリティ対策もできます。
料金:
- 無料プランあり
- 有料プランは月額3,880円から
formrun(フォームラン)| 無料で使えるメールフォームと顧客管理
EFOcats(イーエフオーキャッツ)
入力フォームの作成や管理、解析や改善などができるクラウド型のサービスです。入力フォームを1画面1質問のステップ型に変更することで、ユーザーのストレスを軽減し、コンバージョン率を向上させます。スマホのみの料金設定もあり、スマホに強いタイプのツールです。
料金:
- 【スマホのみ】初期費用30万円+1ドメインにつき月額4万円
- 【スマホ+PC】初期費用40万円+1ドメインにつき月額6万円
EFOcats | ワンタグを入れるだけで、既存のフォームが「ステップ型フォーム」に。究極のEFOツール「EFOcats」
まとめ
この記事では、サイトのコンバージョン率を向上するためのEFOツールの選び方と費用対効果についてくわしく解説しました。EFOツールはフォームの使いやすさを改善してユーザーの離脱を減らし、最終的にはコンバージョン率を上げる効果が期待できます。
EFOツールを選ぶときは、今回紹介したポイントをぜひ参考にしてください。
入力フォーム最適化ではデザインがとても大事
しかし、しっかり選定してEFOツールを導入したけど、思ったようにデザインが改善できなかったり、使いこなすのに対応工数がかかりすぎてしまうケースもあります。そうすると、費用対効果は半減してしまいます。
入力フォームを最適化するうえでデザインは非常に重要で、たとえば、
- ユーザーが読みやすく分かりやすいこと
- テキストボックスやドロップダウンなどのデザインが統一されていること
などのデザイン要素に気を付ければ、ユーザーが迷わず入力しやすいフォームになります。
つまり、最初から使いやすくわかりやすいデザインになっていれば、EFOツールを導入しなくてもよいことが多いのです。弊社のフォーム作成ツールPivot-Formでは、ユーザーにストレスを与えない、読みやすく入力しやすいフォームを提供しています。ユーザーが項目を自由に変えることも可能です。使わない機能をできるだけ減らしたシンプル設計のフォームです。
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