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フォームをオンプレミスで運用するメリットとデメリットまとめ

オンプレミスとは、企業や組織が自社内に設置したサーバーやインフラ上で、ソフトウェアやデータを管理・運用する形態を指します。これに対して、クラウドは外部のサーバーやサービスをインターネット経由で利用する方法で、データはクラウドサービスを提供しているところにあります。

フォームをオンプレミスで運用する場合、問い合わせフォームや注文フォームなどを自社サーバー上で動かすことになります。クラウドと比較して、データ管理の自由度が高く、セキュリティを自社でコントロールできる一方、管理や運用に関する負担やコストが増えるのが特徴です。

この記事では、オンプレミスのフォーム運用における具体的なメリットとデメリットを解説します。

オンプレミスでフォーム運用するメリット

オンプレミスでフォーム運用するメリット

フォームをオンプレミスで運用するメリットは4つあります。

高いセキュリティ

オンプレミスでフォームを運用する最大の利点は、セキュリティです。データが自社のサーバー内に留まるため、外部からの不正アクセスやデータ漏えいのリスクを抑えることができます。

例えば、社内システムに閉じたネットワークを利用するため、外部からの攻撃に対する防御力が高く、社内のセキュリティポリシーに完全に準拠した運用が可能です。

金融機関や医療機関など、高度なセキュリティ要件を求められる企業にとっては、オンプレミス環境が有利です。

柔軟なカスタマイズ

オンプレミス環境では、自社のニーズに合わせた高度なカスタマイズが可能です。フォームのデザインや機能を独自に設定できるため、企業の業務フローに最適化したシステムを構築できます。

また、他のシステムとの連携や独自APIの開発も容易で、業務フローに合わせた独自システムを自由に作り上げることが可能です。たとえば自社の顧客データベースと直接結びつけたり、商品マスタなどと連携させることで、利便性やユーザビリティの高いフォームを作成することができます。

こうした柔軟性は、クラウドベースのサービスにはないオンプレミスならではの強みであり、その結果、リード獲得率向上なども期待できます。

ランニングコストが不要

オンプレミス対応のソフトウェアは、一度導入すれば追加の月額利用料が発生しない買い切り型のプランが多いため、長期的に見てランニングコストを大幅に削減できる場合があります。

初期費用はかかるものの、クラウドサービスと違い継続的な料金が不要なため、予算計上がわかりやすく、かつ運用費用を抑えたい企業にとっては大きなメリットとなります。

プライバシー&コンプライアンス対応

個人情報保護法やEUのGDPR(一般データ保護規則)など、データの取り扱いに関する法規制が厳しい場合、オンプレミス環境は非常に有効です。自社内でデータを管理することで、データの所在を明確にし、法規制に沿った運用が可能になります。

これにより、クラウドサービスの利用が難しい状況でも、安心してデータ管理を行えます。

オンプレミスでフォーム運用するデメリット

前述したメリットがある分、コスト面や運用面で考慮すべきことが増えます。

初期コストが高額

オンプレミスの導入には、サーバーやネットワーク機器の購入、物理的なインフラ整備、ソフトウェアのライセンス費用など、一般的に初期投資が必要です。さらに、設備の設置やシステム構築のための専門技術者も必要となり、これらのコストはクラウドサービスを利用する場合に比べて高額になることが多いです。

システム管理・運用の負担

オンプレミス環境では、日々の運用やシステム管理が自社のITスタッフに委ねられます。システムのメンテナンスやアップデート、セキュリティ対策など、専門的な知識が求められる作業が多く、運用面で大きな負担となる場合があります。とくに小規模な企業では、管理リソースが限られているため、運用面での課題が大きくなる可能性があります。

オンプレミス対応のフォーム作成ツール3選

オンプレミスとはいえ、ゼロから自作しなくてもオンプレミス対応のフォームツールが存在します。ゼロから開発しないので比較的安価に導入可能なものもあります。本記事では日本製のものを3つご紹介します。

Pivot-Form

Pivot-Formは、オンプレミス環境でのフォーム運用に特化したツールで、柔軟なカスタマイズが可能です。完全オーダーメイドのデザインでオリジナルのフォームを作成できるので、企業のブランディングに合ったプロフェッショナルなフォームを実現できます。

企業の特定ニーズに対応できる豊富な機能を備えており、導入実績も多数あります。フォームで受け取ったデータを利用中のCRMに直接登録するCRM連携も可能です。カスタマイズ事例について詳しくはこちらをご覧ください。

WEBCAS formulator

https://www.webcas.jp

WEBCAS formulatorは、フォーム作成とデータ管理を効率化するツールです。とくに、マーケティングや顧客データ管理に適した機能が多く、幅広い業界で利用されています。

オンプレミス型とクラウド型の二種類の提供形式から選択可能です。低コストで導入できるクラウド型に比べて、オンプレミス型では高度なセキュリティや既存システムと連携できるため高額な設定になっています。価格や詳細な機能についてはこちらを参照してください。

Create!Form

https://www.createform.jp

Create!Formは、高度なPDF帳票生成機能を備えたフォーム作成ツールで、企業のオンプレミス環境向けに設計されています。とくに、帳票管理を重要視する企業に最適です。

HTMLベースの入力フォーム以外にも、PDFやExcelで管理する機能が充実しています。HTML入力フォームの詳細についてはこちらをご覧ください。

オンプレミスのフォームをオープンソースで自作するには?

オンプレミスのフォームをオープンソースで自作するには?

オンプレミスでのフォーム運用には、オープンソースソフトウェアを利用して自作するという選択肢もあります。PHPやMySQLなどの技術を活用すればシステムを構築できます。しかし、システムの設計や管理には技術的なスキルが必要であり、特にセキュリティ面での対策をしっかり行う必要がありますし、技術者を常時準備したり、要件定義やアプリケーション保守などを含めると総額コストが高額になる可能性が高いので、導入検討は慎重に行うことがお勧めです。

自作フォームのメリット・デメリットは以下の記事で解説しています。

とくにオープンソースソフトウェアでは、セキュリティパッチの適用やトラブルシューティングの際に高度な専門知識が求められます。適切に対応しない場合、重大なセキュリティリスクを抱える可能性もあるため、十分な体制を整える必要があります。

PHPフォームについては、以下の記事でもまとめていますので参考にしてください。

まとめ

オンプレミスでのフォーム運用には、セキュリティやカスタマイズ性の面で大きなメリットがありますが、初期コストや運用負担がデメリットとなります。また、CRMやSFAなど社内システムとのデータ連携が必須だったり、セキュリティが厳しいなどの要件がある場合はオンプレミスを選択するなど、自社のニーズやリソースを踏まえた上で、最適な運用方法を選択することが重要です。

Pivot-Formでは、充実したサポート体制で導入後の運用も安心してご利用いただけます。

また、完全オーダーメイドでのオリジナルデザインのフォームで、さまざまなカスタマイズにも対応していますので、ユーザーにとってもサイト運営側にとっても利便性の高い、おしゃれでプロフェッショナルなフォームを提供いたします。

Pivot-Formについて詳しく知りたい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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