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【参加レポート】『11/19,20開催 Web担当者Forum ミーティング 2024 秋』に参加しました!

こんにちは!『Pivot-Form』担当の岡崎( @okazaki__shiho )です。

2024年11月19日(火)・20(水)に開催された『Web担当者Forum ミーティング 2024 秋』に参加してきました。
今回はそのレポートをまとめていきます。

参加のきっかけ

ちょうど1年前の『Web担当者Forum ミーティング 2023 秋』が、初めて参加した東京イベントでした。
そのため、個人的にはすごく思い入れのあるイベントです。

また、普段直接は聞けないお話や、名古屋にいるとなかなかお会いできない東京の講師・参加者の方々との交流の場としても、毎回楽しみにしています。そのほか、この1年でお世話になった方々との対面での交流も期待して参加を決めました。

『 Web担当者Forum ミーティング 2024 秋』の様子

日本のWeb担当者さんに「参考になる」「役に立つ」情報をお届けするセミナーイベント「Web担当者Forum ミーティング2024 秋」を11月19日(火)~20日(水)の2日間にわたり今年も虎ノ門ヒルズフォーラムで開催します!

『Web担当者Forum』公式サイト『Web担当者Forum ミーティング 2024 秋』より 

セッション

当日は以下のセッションに参加しました。そのなかでも、特に印象に残っているものをまとめていきます。

  • 教科書通りでは成果につながらない?これから求められる“BtoBマーケティング×営業”の新たな形
  • 「Web改ざん匿名事例解説、セキュリティはどこまでやれば十分なのか」 ~稟議に使える市場データとCMSセキュリティ対策事例を紹介~
  • ユニクロをも売上で凌駕するSHEINのサプライチェーン大公開&もうひとつの中国ECゲームチェンジャーTEMUのJacob.huang氏・緊急登壇!TEMUの日本戦略を大公開
  • ビックカメラ担当者が語る「成功するオウンドメディアの構築術」 ~「経営陣の説得」から「立ち上げの実際」まで~
  • BtoBマーケティングに欠かせないSEO&導入事例コンテンツの作り方
  • 内製化か外注か。Webサイト担当者513名の意識調査から見えてきた、企業のWebサイト運用の課題と解決策
  • 送料値上げ時代の戦い方、物流2024年問題、物流のこれから
  • Web担当者が知るべきセキュリティ対策、安全なサイトを作り運用してもらうには?
  • 顧客理解から顧客とのコミュニケーション強化へ サッポロビールが挑戦するデータ活用
  • AIと描くデジタル体験の未来: ウェブサイトのROIを劇的に向上させる次世代AIソリューション
  • ChatGPT・Claude・Gemini。最強AI時代に明日から使える、生成AIで仕事力向上委員会!
  • 成功する自社EC集客戦略:SNS連携と顧客コミュニケーションの秘訣
  • ユーザー行動の把握・分析がEC売上アップの鍵! ドコモグループが語る最新事例とコンバージョン率を最大化するサイト改善のポイント
  • Googleは絶対に教えてくれない「SEO業者選びの落とし穴」と「インハウスSEOの勘所」

ちなみに、12月13日(金)18:00までオンデマンドでも配信中だそうです。
当日行けなかった方・気になる方は、ぜひ以下チェックしてみてください!

▼Web担当者Forumミーティング/ネットショップ担当者フォーラム/EC物流フォーラム お申し込みページ
参加費:無料
配信期間:12/2(月)12:00~12/13(金)18:00
※リアルイベントにお申込みされなかった方は、以下リンクから事前登録が必要です(事前登録は13日16:00まで)。
※一部配信のない講演もありますので、事前にご確認ください。
https://evt-entry.impress.co.jp/ec_tokyo2024/

1.ユニクロをも売上で凌駕するSHEINのサプライチェーン大公開&もうひとつの中国ECゲームチェンジャーTEMUのJacob.huang氏・緊急登壇!TEMUの日本戦略を大公開

登壇者:
・株式会社スクロール360 専務取締役(兼務)株式会社スクロール ソリューション事業セグメントオフィサー 高山 隆司氏
・TEMU Senior Business Development Manager of HQ Jacob. huang氏
セミナー詳細: https://netshop.impress.co.jp/event/202411eclogi?seminar_session=seminar_L1-3

最初に聞こうとおもったきっかけは、最近何かと話題なこの2ブランドなので、個人的にどんなお話が聞けるか興味があったためです。

まずは、SHEINの商品企画・生産体制から。AIシステム「Lightchain」を活用することで、わずか3日間で3000点もの新商品を作るそう。さらに驚いたのは、発注単位がたった100着という少量から始められる点です。理由として、生産地である広州自体(東京ドーム12個分の規模)がもともと有名なアパレル問屋街であり、約5日での納品が当たり前の世界だからとのこと。広州の地域柄をうまく活用している仕組みがつくられていました。

また、Temuの急成長戦略もすごく興味深かったです。アメリカの市場拡大戦略としてスーパーボウルでCMを放映。わずか15秒のCMで知名度を一気に高め、現在ではMAU4億7900万人という驚きの数字を達成しています。

また、アメリカで成功した具体的な事例として「製氷機」が紹介されていました。当初、この製氷機は中国からのノンブランド商品で、控え目な露出だったそうです。ただ、市場調査を行ったところ、ベストセラーとしての可能性が出てきました。そこでTemuは、この製氷機に対してモール内外で最大限の露出を行ったり、外部チャンネルを活用してトラフィックを誘導したりと積極的なプロモーション展開をおこなったそうです。その結果、わずか2ヶ月で3万個の販売を達成、ノンブランド商品から、ブランド商品としての確立にも成功したという驚きの成長ぶりを見せたとのことでした。

そして、セミナー全体でも特に印象的だったのは、「まずは利益率を気にしない、市場シェアを迅速に獲得する」という戦略です。

私が聞いていて、両ブランドに共通すると感じたのは「さっさと失敗して、さっさと次に進む」という姿勢です。例えば、SHIENではポケットの有無で迷った場合は両方のバージョンを作って市場の反応を見る、といった素早い実験と判断のサイクルを回しています。Temuも同様に、製氷機の事例のように市場を見ながら、可能性のある商品に集中的に投資を行っています。この失敗を恐れない姿勢は、EC事業の成長戦略だけでなく、普段の仕事の進め方でも言えることだなと勉強になりました。目標を目先の成果だけでなく、その先に置くという視座を高めることを日頃から意識したいと思います。

2.ビックカメラ担当者が語る「成功するオウンドメディアの構築術」 ~「経営陣の説得」から「立ち上げの実際」まで~

登壇者:
株式会社ビックカメラ 広報・マーケティング室 オウンドメディアPJ 次長 磯和 太郎氏
内容オウンドメディア立ち上げのプロセスを徹底解説します。CMS選定から長期的成果を見据えた経営陣との合意形成、メディア成長に伴うKPIの構成やダッシュボードによる可視化方法、SEO施策にとどまらないコンテンツ企画、広告運用とメディア相性の検証まで、実践的なノウハウを提供します。
セミナー詳細: https://webtan.impress.co.jp/events/202411?seminar_session=seminar_A1-4

ビックカメラのオウンドメディア『ビックウェーブ(BIC WAVE)』の立ち上げについての講演です。ちょうど1年前の『Web担ネッ担EC物流 Meet up』で初めてお会いして以降、お世話になっている磯和さんのお話ということでとても楽しみでした。

特に興味深かったのは、メディア立ち上げの準備段階での取り組みです。磯和さんは、入社前の面接時にSWOT分析で新オウンドメディアの仮説検討をおこなったそうです。「確かに、会社やサービスを客観的な視点で観察できるのは入社前だからこそできることだな」と、とても納得しました。

また、これまでの情報発信は、セールや価格といった事実ベースのものが中心だったそう。そのため『ビッグウェーブ』では、実際に販売員さんが使ってみたという体験や現場の声を重視し、「メディアに人格を持たせる」というアプローチを採用していました。

そして印象的だったのは、「成果を出すまでに3年はかかる、と経営陣に対して長期的な視点を強く主張されていた」ことです。会社から投資をしてもらうと短期的な成果を求められがちです。その点を事前に説得して理解してもらうことで、施策やオウンドメディア作りに集中することができるなと勉強になりました。

セミナー後の磯和さんとの名刺交換には、25人以上が並ぶほどの盛況ぶり。今回の事例やオウンドメディアへの関心の高さを改めて実感しました。

このセミナーを通じて、「オウンドメディア運営において重要なのは、長期的な視点を持ちつつ、置かれた状況に応じて適切な優先順位付けを行う」という点が学びになりました。私自身もこのPivot-Formブログで記事を書いていくうえで、「いつ・どんな内容を・どういった見せ方で伝わるといいのか」を意識するために「なぜこの機能が必要なのか」「どう使えば効果的なのか」、といったことまで伝えて、単なる機能紹介に終わらないコンテンツ作りを心がけていきます。

3.Googleは絶対に教えてくれない「SEO業者選びの落とし穴」と「インハウスSEOの勘所」

登壇者:
渡辺 隆広氏 ( @takahwata )
内容:このセッションでは、SEO業界で受注・発注どちらの立場も経験しながら20年以上SEOに携わっている経験と知識をもとに、
・適切なSEO業者を選ぶための注意しないとまずいポイントや見極め方
・インハウスSEOの進め方
についてお話をします。
セミナー詳細: https://webtan.impress.co.jp/events/202411?seminar_session=seminar_A2-7

このセミナーでは、参加者でも多くの著名な方が参加されていて、人気の高さがうかがえました。
お話のなかでも、最も印象に残ったのは「SEO業者の選定については『SEOの戦略や施策を、ユーザー分析の観点から語ることができる会社を見極める』ということが重要。必要な施策を出すためには、事業・市場・ユーザーという3つの理解が要る」という部分が刺さりました。

私自身はインハウス側の立場ですが、それでもつい事業視点に偏りがちで「このサービスをもっと知ってもらいたい」「この機能をアピールしたい」という発想に流れてしまいます。しかし、結果を出すためには、ユーザーがどのような文脈で検索し、どんな情報を求めているのかを深く理解する必要があると思い知らされました。

社内でも、常に三方よしの考えをするよう指導いただいていますが、今回の講演を通じて、その重要性を改めて実感することができました。

そしてセミナー終了後、渡辺さんから以下の投稿がありました。

その後、「中⼩企業(スタートアップ含む)、SEO兼務、予算不明の場合」という、まさに私にもピッタリな内容を追記していただきました。

そのなかには「ページ制作が社内で⾏われている場合、その担当者が必要最低限のSEOを満たした状態のページを作れるように簡単な(A4 1枚レベルでいい)制作ガイドラインを作っておくと⾃分の仕事が楽になる」や、「すべての問題を解決するのではなく、いまできることに集中」といった兼務という限られた時間のなかでできることに寄り添ってくださっている書き方がされており、とても親身になっていただいている印象で嬉しかったです。

また、これまで自分自身でも世の中もこういった方が多いのだと改めて安心しました。
今回渡辺さんから学んだ『事業・市場・ユーザーという3つの理解』を活かして、自社でのSEO施策の展開方法を見直していきたいと思います。

Web担創刊18周年&ネッ担創刊10周年 Meetup Party

そして、『Web担創刊18周年&ネッ担創刊10周年 Meetup Party』にも参加させていただきました!

去年、初めて『Web担ネッ担EC物流 Meet up』に参加した際は知り合いが誰一人おらず緊張しっぱなしでしたが、今回は1年ぶりの方や、別のイベントでお会いした方と再会することができ、とても嬉しかったです。さらにそこで再会できた方々がまた別の方をご紹介してくださったりと、本当にありがたかったです。

この1年間、いろんな方との出会いがありました。その中でも特に印象に残っているのが、ちょうど昨年のMeetupでお会いした株式会社CRI・ミドルウェアの三上さんに教えていただいたことです。「テーブルを離れる際は、自分のグラスの上に名刺を置いておくと、自分がいない場でもその名刺を見てくれる人がいるよ」という名刺交換のコツを教えていただき、それ以来ずっと実践しています。(三上さんとも今回再会でき、とても嬉しかったです!)

このように、イベントで偶然会った方から、実践的なことを学ばせていただくことも少なくありません。いろんなところでいただいたご恩をいつかお返しできるようにこれからも名古屋から発信し続けていきたいと思います。

おわりに

2日間を通して、「この1年、いろんなイベントに顔を出してきてよかったな」と、自然と振り返る機会となりました。1年前は誰一人知り合いがいない中での参加でしたが、今回は多くの方との再会や新たな出会いがあり、つながりの大切さを実感しました。

また、今回の『Web担創刊18周年&ネッ担創刊10周年 Meetup Party』を通して、Web担当者フォーラム・ネットショップ担当者フォーラムの両メディアがとても多くの方に親しまれていることが伝わりました。私自身はまだ読み始めて2年ほどなので、今後も長い読者でいれるよう日々記事を楽しみにしています。

Web担当者Forumさん、ネットショップ担当者フォーラムさん。改めて創刊記念おめでとうございます!今後もよろしくお願いいたします!

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