【Googleフォーム長いURL対策】短縮URL、QRコードの作成方法と注意点
Googleフォームで作成したアンケートフォームなどのURLを、メールやチャット、チラシなどでお客様にお知らせしたい方へ。長くて扱いづらいURLが、デザインを崩したり、文章中で不自然に改行されたりすることはありませんか?
このような問題は、短縮URLやQRコードを使えば簡単に解決できます。本記事では、短縮URLやQRコードを作成する方法をわかりやすく解説するとともに、使用する際の注意点やデメリットを紹介します。
このページの目次
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GoogleフォームのURLはどこで確認できる?
GoogleフォームのURLを確認するには、まずGoogleフォームを開きます。作成したフォームの右上にある「送信」ボタンをクリックすると、共有オプションが表示されます。ここに、フォームのリンクが表示されており、このリンクが共有に使用するURLです。URLをコピーして、短縮URLやQRコードの作成に利用できます。
確認手順:
- Googleフォームを開く。
- 作成したフォームの右上にある「送信」ボタンをクリック。
- 表示される共有オプションから、フォームのリンクを探す。
- リンク(URL)をコピーする。
この手順で、GoogleフォームのURLを簡単に確認し、次のステップであるURLの短縮やQRコードの生成に進みます。
以下の記事でも、URLの確認方法を画面付きで説明しています。
短縮URLの作成方法
Googleフォームの短縮URL機能を使う
Googleフォームには独自の短縮URL機能がありますので、それを使うのが一番手っ取り早くて簡単です。方法は、上記手順の最後でリンクをコピーするときに、「URLを短縮」にチェックを入れるだけです。
URLは「https://forms.gle/~」になります。
他の短縮URLサービスを利用する
Googleフォームの短縮URLを使わずに、外部のサービスでも短縮URLを作れます。
外部の短縮URLサービスでは、特定のキーワードを含む短縮URLを作成するようなカスタマイズ機能や、URLのクリック数などを確認できるアクセス解析機能など、さまざまなサービスを提供しているものもあります。
Googleフォームの短縮URL機能は、GoogleのURLなので信頼性が高く操作も簡単ですが、短縮URLのカスタマイズやアクセス解析などはできません。そのような機能が必要な場合は、他の短縮URLサービスを利用すると良いでしょう。
短縮URLの利用方法と注意点
さまざまな短縮URLサービスがありますが、基本的に無料で利用できるものが多く、使い方もとても簡単です。短縮URLサービスのウェブサイトにアクセスし、指定されたフィールドにGoogleフォームのURLを貼り付けて、短縮URLを発行するだけです。
しかし注意点もあり、詳しくは後述しますが、無料の短縮URLサービスが悪意のある事業者により別サイトに誘導された事例もあります。
下記にあげた3つのサービスは比較的多くの企業が利用しているものを厳選しましたが、特に無料で利用する分には上記のようなリスクがゼロではないので、理解した上でサービスを選定し、できれば有料で利用されることをオススメします。
- Bitly
- 世界最大手の短縮URLサービスで、無料のアカウント登録をすると短縮URLの発行やQRコード生成などが利用できます。有料プランに登録すると独自ドメインも使えます。有名なので、Bitlyの短縮URLを見慣れていて安心できるユーザーも多いと思います。
- https://bit.ly/~というURLになります。
- X.gd
- シンプルで使いやすい日本のサービスで、ログインなしで利用できます。希少性の高い「X」の1文字ドメイン名なのでもっともURLを短縮できます。そのほか、アクセス解析やURLのカスタマイズ、QRコードの生成なども可能です。Chromeの拡張機能からも使えます。
- https://x.gd/~というURLになります。
- 00m.in
- こちらも使いやすい日本のサービスで、無料でアクセス解析ができ、有料プランに登録すると独自ドメインを利用できます。
- https://00m.in/~というURLになります。
ちなみに、X(旧Twitter)やYouTubeなども、独自の短縮URL機能が用意されていて自動的に短縮されますので、ただ単に短縮したいだけなら外部の短縮URL発行サービスを利用する必要はありません。
QRコードの作成方法
QRコードの作成も、オンラインのサービスを利用するのがもっとも一般的な方法です。さまざまなQRコード生成サービスが存在し、基本的に無料です。
QRコードも簡単に作成できます。QRコード生成サービスのウェブサイトにアクセスし、指定されたフィールドにGoogleフォームのURLを入力して、「生成」などのボタンを押すとQRコードが作られます。生成したQRコードは、ダウンロードや直接使用できます。
以下に、よく使われているQRコード生成サービスを紹介します。
- クルクルManager
- QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。クルクルManagerは、デンソーウェーブの公式サービスです。無料で簡単にQRコードを作成でき、アクセス解析やクーポン発行などの機能も利用できます。QRコードの開発元なので信頼性が高く安心して使えます。
- QRのススメ
- QRコードを無料で簡単に作成できるサイトです。ユーザー登録が不要で商用利用も無制限。ロゴの挿入やカラーのカスタマイズなどもできます。有料プランでは、経由ページのカスタマイズや広告の非表示が可能です。
- Kantan/簡単QRコード
- スマートフォンやタブレットからも簡単にQRコードを作成できるサイトです。カラーコードやロゴの追加など、独自のブランディングに合わせてQRコードをカスタマイズできます。
紹介したサイト以外にもQRコード作成サービスはたくさんあります。URLだけでなく、テキスト情報や電子メールアドレスなども簡単にQRコードに変換できるものもあります。
QRコードを利用すれば、より効果的・効率的に大勢の人との情報共有が可能になります。また、独自のデザインを施したQRコードは、ビジネスやイベントなどで目を引くマーケティングツールとしても活用できます。
短縮URLやQRコードを使うときの注意点
短縮URLやQRコードは、Googleフォームの長いURLを簡単に共有できて便利ですが、前述のようにリスクもあり使い方には注意が必要です。ここでは、短縮URLやQRコードを使用するリスクと対策について解説します。
詐欺など悪質なサイトへの誘導を警戒される
短縮URLやQRコードの最大のリスクは、見た目ではどのウェブサイトにリンクしているか分からないことです。リンク先が不明瞭なため「詐欺サイトへ誘導されるのでは?」とユーザーが警戒する可能性があります。
実際に、短縮URLやQRコードを使った詐欺が起こっています。ユーザーをフィッシングサイトやマルウェアが仕込まれたサイトへ誘導するような事例は少なくありません。
■ 原因は「短縮URL」か? QRコードから不正サイトへ誘導される事例が相次ぐ オートバックスセブン、学習院大学も – ITmedia NEWS
QRコードを使った不正サイトへの誘導が問題化しています。オートバックスや学習院大が相次いで被害に遭いました。この記事によるとQRコードには短縮URLが使われていて、悪意のある運営者がリダイレクト先を変更した可能性もあると指摘されています。
運営者に悪意があれば作成者が入力したURLと異なるページに飛ばすことも可能です。バレないように後から変えることもできるでしょう。今回の攻撃についても、運営者が短縮URLの呼出回数をチェックし、市中に出回ったことを確認して転送先をフィッシングサイトに切り替えたものと思われます。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/15/news194.html
■ 短縮URLサービス利用時に表示された悪質な広告についてまとめてみた – piyolog
短縮URLサービスを利用したときに悪質な広告が表示され、それを経由して不正サイトに誘導させるケースがあります。いなげやの事例では、紛らわしい広告によって詐欺サイトに誘導され、クレジットカード情報が盗まれる被害が発生しました。
いなげやは同社一部店舗で掲示していたポスターなどに記載されたQRコードへアクセスした際、予期せぬ不正サイトに誘導する広告が表示され、クレジットカード情報が盗まれる被害が発生したと公表
(中略)
このページ中使用されているGoogle Adsより11月10日時点では「Start」や「OK」などと誤ってつい押してしまいそうな悪質な広告が配信される場合があることをpiyokangoも確認した。
https://piyolog.hatenadiary.jp/entry/2023/11/12/014635
Googleフォームを使ったアンケートを行う場合などは、顧客に安心感を与えることが重要です。提供元が信頼できないサービスでの短縮URLやQRコードの利用は絶対にやめましょう。
短縮URLを入れたメールがスパム判定される可能性がある
短縮URLは、スパムメールやフィッシング詐欺によく使われるため、短縮URLを含むメールはスパムとして判定されやすくなります。とくにGoogleフォームの共有など、ビジネスのコミュニケーションやマーケティングのメールでは、短縮URLの使用に気をつける必要があります。
これを避けるためには、短縮URLを使わずオリジナルのURLを使用するのが一番ですが、「短縮URLサービスの有料プランで独自ドメインを使う」という方法もあります。
以下の記事では、短縮URLを独自ドメインにするメリットや、Bitlyを使った具体的な設定手順を紹介しています。過去の記事なので、多少手順が異なるかもしれませんが、よろしければ参考にしてください。
サービス元のサーバーを経由するため表示が遅延する
短縮URLを使用すると、ユーザーがGoogleフォームに到達する前に、短縮URLサービスのサーバーを経由する必要があります。サーバーの応答速度が遅い場合やトラフィックが多い時、Googleフォームの表示に遅延が生じることがあります。Goolgeフォームの短縮URL機能を使う場合でも、短縮URLのためのサーバーを経由するので遅延するのは他のサービスと同じです。
このような遅延は、とくにユーザーエクスペリエンスに敏感なビジネス環境や、時間が重要な通信においてはマイナスの影響を与える要因になってしまいます。
この問題を最小限におさえるためには、高い信頼性と速いレスポンスを提供する短縮URLサービスを選択しましょう。また、ロード時間がとくに重要なときは、短縮URLの使用はあきらめて、GoogleフォームのオリジナルのURLを直接共有するという判断も重要です。
短縮URLサービスが終了するとリンク切れになる
短縮URLサービスは、運営会社の方針変更や経済的な問題によりサービスを終了する可能性があります。そうすると、過去に発行した短縮URLが突然使えなくなるリスクがあります。ひとつのGoogleフォームを長期的に利用する場合はとくに問題となりえます。
このリスクを回避するためには、信頼性の高い短縮URLサービスを選びましょう。そして、重要なリンクは定期的に確認し、サービスが終了している場合は代わりの共有手段に変更することが重要です。
ちなみに、QRコード発行サービスが終了しても、既に生成されたQRコードにはほぼ影響はありません。サービス提供元のサーバーを介する短縮URLとは異なり、QRコード自体にURLが直接埋め込まれているためです。ただし、QRコード生成サービスにアクセス分析機能などがあり、提供元のページを経由する場合は影響します。また、QRコードに埋め込まれたURLが短縮URLの場合は、その短縮URLサービスの存続に依存します。
まとめ
短縮URLやQRコードはさまざまなサイトで提供されていて、無料で簡単に作成できます。Googleフォームの長いURL対策として、短縮URLやQRコードはとても便利ですが、使用するときは紹介した注意点を考慮して、適切な対策を行うことが大切です。
サービスの提供元が信頼できるかどうか、しっかり判断してから利用するようにしましょう。