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フォーム一体型LPのデメリットと注意点は?
フォーム一体型LPとは、ユーザーが最初に訪れるLP(ランディングページ)に申込や決済などのフォームを埋め込み、その1ページ内ですべてが完結するようなLPのことを言います。
たとえばECサイトの場合は、そのページ内で注文まで完結させるため、ページ遷移を最小限にできます。ページの遷移数を減らせるぶんカゴ落ちやページ遷移による離脱を防げるので、CV率向上に効果的といわれています。
しかしながら、フォーム一体型LPだと、CV(コンバージョン)計測が難しい、ページとフォームのデザインを合わせるのが大変など、制作・運用においてさまざまなデメリットも存在します。
今回はフォーム一体型LPの作り方に加え、LPをフォーム一体型にするデメリットを紹介します。なお、フォーム一体型LPのメリットについては別記事で紹介する予定です。
このページの目次
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フォーム一体型LPの作り方
本題のフォーム一体型LPのデメリットを説明する前に、まずは簡単にフォーム一体型LPの作り方をご紹介します。
目的とターゲットを決める
商品注文や問い合わせフォームへの入力など、ユーザーに何をしてほしいかLPの目的(CV)を決めます。そして、どのようなユーザーをターゲットとするのか、職業、性別、年齢、地域など具体的なペルソナを設定します。
目的とターゲットを定めることで、フォーム一体型LPで、どのような伝え方・デザインをするとより効果的か判断できるようになります。
構成を決める
LPの構成を決める際には、ユーザーがストレスなく必要な情報を得られるように構成することが重要です。以下のように、「ファーストビュー」→「ボディ」→「クロージング」の流れで構成すると効果的です。
【ファーストビュー】
キャッチコピーとアイキャッチ画像を設置し、ユーザーが求めている情報があることを伝えます。ファーストビューにCTAボタンを設置して、ユーザーに次のアクションを促すこともあります。
【ボディ】
商品やサービスの情報を説明し、ユーザーにとってなぜ役立つのかを説明します。さらに、メディア掲載実績や体験談などを用いて信頼性を高めます。信頼性が高まったユーザーに次のアクションを促すため、ボディ部にもCTAボタンを差し込むことが多いです。
【クロージング】
よくある質問や導入の流れを明示し、ユーザーの疑問を解消します。迷っているユーザーを後押しし、CTAボタンや入力フォームを設置して次のアクションを促します。
コンテンツを作る
構成をもとに、商品やサービスの魅力や特徴を紹介するLPの部分を制作します。
設定した目的やペルソナをもとに、画像・グラフ・キャッチコピーなどを取り入れながら、ユーザーの興味をひきつける内容にします。具体的な数値や使用例、課題解決の様子を盛り込むなどして、ユーザーへの訴求力を高めましょう。
CTAボタンを配置する場合は、クリックされやすいように大きくわかりやすいデザインにします。
CTAボタンの主な設置場所は、コンテンツの冒頭や末尾のほか、文中で読者が自社サービスに興味を持ちそうな箇所などが挙げられます。上手に活用するとCV率を増加させられるため、CTAボタンはWebコンテンツ制作においてとても重要です。
https://pivot-form.com/blog/entry-3072/
CTAボタンについて、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。
フォームを作る
申込や決済の際に必要となる、ユーザーの氏名・住所・メールアドレス・電話番号などを入力するフォームを作ります。販売している製品の色展開やプランが複数ある場合は、申し込むものを選択できるようにしておきましょう。
CTAボタンから内部リンクでフォームページに飛ばすのが一般的ですが、フォーム一体型LPでは別ページに飛ばさずページ内にフォームを表示し、ユーザーが1ページ内で申込や決済などがすべて完結するようにします。
テスト/計測する
LPとフォームの制作が完了したら、
・ページの要素が正しく想定どおりに表示されるか
・ページ内に埋め込んだフォームが表示されているか
・動画の動きはおかしくないか
・申し込まれたら自社への通知とユーザーへのリマインドメールが送られるか
などを隅々まで確認します。
リリースした後は、Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを利用して効果を測定し、CV率やユーザーの流入経路・滞在時間などを調べます。思ったほど効果を得られない、競合に負けていると感じたときは、適宜改良していきましょう。
入力フォームの改善ポイントについて、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
フォーム一体型LPの注意点とデメリット
フォーム一体型LPは、商品を紹介するLPの部分と、申込や決済などを入力するフォームが一体化しており、ユーザーにとってストレスなくスムーズに申し込みまで導けるのが魅力です。しかしながら、LPとフォームがまとまっているが故のデメリットもあります。フォーム一体型LPのデメリットと注意点を把握したうえで、成果につながるものを制作しましょう。
フォーム作成ツールの選定や、LPにあわせたフォームデザインを考えるのが難しい
いざLPにフォームを設置した場合、一番最初に悩むのがフォーム作成ツールの選定です。自作プログラムを使うのか、CMSに付帯しているフォームを使うのか、クラウドのフォームを契約するのか、SFAやMAツールのフォームを使うのか、どのようにすれば理想のフォーム一体型LPを構築できるか悩まれることも多いと思います。
また、フォーム作成ツールではユーザーが入力しやすいフォームを簡単に作成できますが、フォーム一体型LPに埋め込む場合、LPとフォームのデザインを合わせるのが難しくなります。フォーム一体型LPでは、LPのデザインを考慮しつつ、入力のしやすさも両立したフォームを制作することが求められるのが難点です。
フォーム一体型LPを制作する際は、LPとフォームのデザインに差が出ないようにする必要があります。LP部分は写真や文章でカラフルに彩られていたにも関わらず、フォームが白黒の無機質なものだと、ユーザーは違和感を覚えるでしょう。
効果計測が難しい
フォーム作成ツール選定の失敗は、効果計測にも影響します。
たとえば、「LP→入力フォーム→確認画面→完了画面(サンクスページ)」というようにページが遷移する場合は、画面の遷移をもとにCV率などを簡単に計測できるのですが、フォーム一体型LP型では画面遷移しないフォーム作成ツールも多く、そうなるとユーザーがどこで離脱したかなどの詳細な計測が難しくなります。
もし画面遷移をしないフォーム一体型LPで計測を行う場合は、フォーム送信トリガーの使用や、フォーム送信ボタンのクリック数の集計などを計測する、JavaScriptプログラムやタグマネジメントツールを活用した少し高度な方法を検討する必要があります。
宣伝する商品・サービスによってはCV率が低下する
宣伝する商品やサービスに注意が必要なのも、フォーム一体型LPのデメリットとして挙げられます。特に、高額商品や、法人向けサービスの見積依頼や無料相談のような人とのやり取りをイメージさせるものは、1枚のLPだけでは難しい場合があります。
LPとフォームが一体化しているのは便利なのですが、手軽であるがゆえにユーザーは「込み入った話をしても大丈夫だろうか?」と疑問に思い、場合によってはCV率が下がるケースがあります。高額商品や人が関わるサービスを宣伝する際は、別にフォームを作成するか、フォーム一体型LPを作成する場合でも、信頼してもらうための会社概要など他のページも用意し、ユーザーにきちんとした手順を踏んで依頼できる印象を与えた方が良いでしょう。
ページが長くなり過ぎる可能性がある
ページが長くなり過ぎる可能性があるのも、フォーム一体型LPの注意点です。通常のLPとは異なり、同じページのなかにフォームも掲載するため、フォーム一体型LPは1つのページのボリュームが通常のものより大きくなりがちです。
ユーザーのなかにはフォームがなかなか表示されないことにいら立ちを感じ、「もういいや」と申し込み前に離脱してしまうかもしれません。
フォーム一体型LPを制作する際は、適切な位置にCTAボタンを設置するなどユーザー動線に配慮し、すぐにフォームに飛べるようにしましょう。
フォーム一体型LPで使うフォームならPivot-Formがおすすめ
フォーム一体型LPを制作する際には、自由度の高いPivot-Formをおすすめします。Pivot-Formでは、自社のサービス・商品に合わせてフォームを自由にカスタマイズしたり、デザインをオーダーメイドしたりできます。必要に応じて、お客様とともにLP制作会社と相談しながらフォーム一体型LPのためのフォームをカスタマイズすることも可能です。
またフォーム入力後の遷移も、「入力→確認画面→完了画面(サンクスページ)」とURLが変化しますので、効果計測方法で悩むことがありません。
CV率を高めるためにフォーム一体型LPにしているにも関わらず、肝心の成果につながらなくては本末転倒です。フォーム一体型LPを制作するときは、この記事のデメリットや注意点を参考にしていただき、デザインや計測を考慮したカスタマイズができるフォームを選びましょう。